☆オレ様ヴァンパイヤ☆
「涼しー」
中に入った瞬間、オレはフードを取った。
「あ、UFOキャッチャー!」
「なんかとってやろうか?」
「うん!!」
「なにがいい?」
「あのウサギがいい!!」
緋色が指差したのは、たれ耳ウサギのでかいぬいぐるみだった。
「おおう・・・」
難易度たけぇな・・・。
「無理?」
「や、頑張ってみる」
「ね、もういいよ!」
「や、まだ」
なかなかとれない。
もう既に2,000円は使ったな。
「烈火のお金無くなっちゃうよ」
ポトッ
「「と、とれたぁ!」」
オレ自身、すげぇ嬉しかった。
緋色の喜ぶ顔が見れて。
「ほら」
「わ、ありがと!!」
満面の笑みでお礼を言われ、ガラにもなく照れた。
その後は、緋色の希望で、プリクラを撮ったり近くの店を見て回った。