アタシのこと、スキ?
プロローグ
“恋をすることに間違いなんてない”

そう、友達が言った。


その言葉を信じていた時、

恋は幸せ色に輝いて、

永遠のモノだと思ってた。


その言葉を疑った時、

恋は涙色に濁って、

儚いモノだと思ったの。


でも、

最後にその言葉を信じさせてくれたのは、

彼方(あなた)だったよ。

切なさも苦しみも悲しみも、

幸せも喜びもこのスキも、

“恋”を教えてくれたのは、

彼方だった――――。


たくさん泣いた。

たくさん傷ついて、

たくさん傷つけたと思う。


たくさん笑った。

たくさん、たくさん笑ったね。


もしもアタシたちに、

あんな過去がなければ、

ずっと笑っていたのかもしれない。

でも、どんなに過去に苦しんだって、

どんなに過去を恨んだって、

今は、彼方との何もかもが愛しいと思えるの。


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