アタシのこと、スキ?
「夢かぁ・・・」

かなり驚いた。

瑠梨がその夢を見て、懐かしいと感じたなんて。

「あ~あ」

オレは右腕を顔の上に持ってきた。

目の前は腕で真っ暗になる。

こんなこと、言えたら苦労しない。

でも、言えるわけがない。

言ったら、瑠梨から笑顔が消える。

自分を責めて責めて責めて・・・・

自分のせいで、オレがどーのこーのだって、

きっと自分を責めるよな。

だから、言えない。

だから、言わない。

瑠梨の笑顔を守るため・・・・






< 103 / 105 >

この作品をシェア

pagetop