アタシのこと、スキ?
でもいつか、言わなくちゃいけないのかな。

言わないまま、思い出したら、

なんで言わなかったの?って、オレを責めるだろうな。

それでもいい。

瑠梨が瑠梨を責めるより、

瑠梨がオレを責めるほうがずっといい。

ずっといいんだ。

なぁ瑠梨。

オレがこんとき、お前に言いたくても言えなかった、

言わなかったことってな、

「風呂入っか」

“その夢はな、オレたちの思い出なんだよ”

ただ、たったその一言だったんだ―――・・・

「海、風呂か?」

「おぅ」

そして、何もかも全てを流すかのように、

シャワーを浴びる。

本当にこれで、全てが流し去ってしまえばいいのに。

いや、

オレと瑠梨の過去は、オレの中でだけでも残っていてほしい。

儚い思い出として・・・

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