アタシのこと、スキ?
・・・・結局、紙は返せなかった。

海には、メールも電話もしなかった。

自分のケータイにも、登録なんてしなかった。

ただ、朝が来るのを待つ。


次の日、

「ママ、パパ、いってきまーす!」

「気をつけてねぇ」

いつもの様に家を出た。

いつもの様に学校が見えてきた。

でも、いつもと違うこと・・・

目の前を何かがさえぎったの。

少し、

ほんの少し先に、


海がいた――。


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