アタシのこと、スキ?
「コレ・・・・・返します」

瑠梨は、受け取ってもらえたと思っていた紙を、

オレに返してきた。

「なんで――」

「それじゃ」

オレの言葉をさえぎるように、瑠梨は言い放ち学校へ向かっていく。

オレの手には、悲しげにあの紙が置かれていた。


アタシは、海の手に紙を置いて、

学校へ走る。



―――ガラッ!!

「瑠梨ぃ!?どぅしたの!?なんかあったの!?」

愛叶音は、いつもと違うアタシに気づいて

慌てている。

アタシは愛叶音に駆け寄って、

愛叶音の肩に手を置いて、

その手の上におでこをつけた。

「瑠梨?」

「・・・ったよぉ。

怖かったよぉ・・・・・・・・・」




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