アタシのこと、スキ?
「よぉ、海!」

「よぉ。ってなんでお前がココにいんだよ」

「さぁーな」

サボり中、ダチの平山 優(ヒラヤマ ユウ)がオレの隣に座ってきた。

「で、あの子、誰?」

「あの子?・・・・・あぁ」

「誰?」

「カンケーねぇ」

オレは、昨日のことを思い出していた。


瑠梨にとってはオレとの出逢いだったと思うけど、

オレにとっては、再会だった――。

直接話すと、辛さと罪悪感に負けてしまいそうだったから、

瑠梨の隣にいた、咲多って女に話しかけた。

咲多はモテるから、名前を知らないヤツは、

この学校にあまりいないだろう。

そして咲多に、瑠梨宛の小さな手紙を渡し、

「んじゃ」と言って、教室に戻ろうとした。

でも、瑠梨の顔を見ずにはいられなかった。

瑠梨と視線を合わそうと、瑠梨の顔を見た。








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