アタシのこと、スキ?
「はい、コレ」

海が、あの紙が置かれた手を、

アタシの前に差し出す。

「受け取って?」

海は、とても優しい瞳で、

でも少し寂しそうな瞳で言ったね。

なんで、そんな瞳をしたのか、

アタシは全然わからなかった。



瑠梨は、ゆっくり、ゆっくり、

その紙を、受け取ってくれた。

海はやっぱり少し寂しそうな瞳をしながら、

笑う。

「じゃな」

そういって、軽い足取りで、

学校に海は向かっていった。


紙には、前書いてあったことと、

他に違うことが書いてあった。



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