アタシのこと、スキ?
「・・・・あっ、

今日来てくれてサンキューな」

海は、さっきアタシが見た空を見ながら、

小さく髪を揺らしながら、焦って話題を変えるかのように、

そういったね。

「・・・・・・・あ、あのっ、

話したいことがあるんです・・・・けど・・・・・」

瑠梨は小さい声で、言ったね。

その声が震えていたこと、覚えてるよ。

「オレだって話したいことがあるから、ココに呼んだの」

次は、

アタシの方にちゃんと振り向いて

笑って言ってくれたね。

「じゃー、オレから話していいか?」

海は、やっぱり笑って言った。

その笑顔、

海の笑顔、

見てるとなんだか、安心できたの―――。

よく笑う人だなぁ、って、この日に思ったよ。

「はい」






< 28 / 105 >

この作品をシェア

pagetop