アタシのこと、スキ?
「・・・・・・・ぅそ」

「うそじゃない」

即答する海。

「・・・・じゃあなんでアタシなの・・・・・・・??

他にもっとかわいい子、彼方の周りにはいっぱいいるでしょ!?!?

アタシじゃなくても、誰でもよかったんじゃないの!?

アタシが・・・、アタシがからかいやすそうだったから!?

騙されやすそうだったから!?

・・・・・・・そうとしか、思えない」

瑠梨は大声で言った。

そして、立ち上がって、逃げようとした。

でも、ココは階段、その声が響かないわけがない。


「おーーい。誰だぁ?  授業中だぞぉー」

先生の声が迫ってくる。

「逃げるぞ」

「えっ・・・?」

海は、立ち上がってアタシの手を握った。

一階まで、階段を駆け下りていく。

「ちょっ・・・

離して――」

「イヤだ」








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