アタシのこと、スキ?
瑠梨は、ゆっくりだったけど、

さっきより、ほんの少し早く、

オレのほうへ近づいてきた。



アタシは、海の前まで、

おっきな木の前まできた。


すると海は、いつもの空気笑いをする。

「でっけぇ木だろ。

オレな、ココで色んなことがあったんだぜ。

いわゆる、思い出の場所・・・・かな」

アタシはこの時、海のことを、

少し、とっても少しだけど、

知れたんだよね。




ホントに色んな事があったんだ。

いいよ。

思い出せなくても・・・・・・・

オレが、ちゃんと覚えてるから―――。

















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