アタシのこと、スキ?
「ねぇ愛叶音。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

「ん??なぁに?」

愛叶音は身をのりだしながら話を聞こうとする。

「そんな近づいて話すような話じゃないよー」

「いーーのぉ!で?で?」

またあの時みたいに、愛叶音の瞳がキラキラ輝いているように見える。

「えーーとねぇ。


・・・・・・・・・・・

愛叶音は、なんか・・・いつも恋してんじゃん?

その・・・・・・なんで、そんなに恋してんのかなぁーって」

愛叶音は、その質問の意味を理解するのに、

少し時間がかかったみたい。

「んーーとねっ。

恋をすることは、自分じゃぁ止められないのぉ。

“恋しない”って思っててもぉ、

誰かをスキにならないなーんてできないんだよぉ。

スキってことに、自分が気づいてないだけかもしれないしぃ。

その恋の相手が、いつ現れるかわかんないけど、

その人は、きっとドコかに必ずいるよ♪」

愛叶音の話には説得力があった。

その意味がわからないとこもあったけど、

なんか納得できたの。










< 44 / 105 >

この作品をシェア

pagetop