アタシのこと、スキ?
「オレは瑠梨だけがスキ」

時間よ止まれ。

ううん。

この時間を、どうか、

どうか止めないで。

このまま、進み続けて。

そう願っていたよ――。

止まるはずがないと思ってたのに。

「瑠梨」

「ん?」

「キス、していいか?」

もう、一人じゃないんだ。

ずっと、一緒にいれるんだね。

「・・・・・・・・うん」

このキスが、

永遠の証だって思ってたのに・・・・


「ファーストキスが、海でよかった」

「オレも、瑠梨でよかった」

ファーストキスは、人生で一度だけ。

それを、海に捧げて、よかったと思ってるよ。


ファーストキスは、人生で一度だけ。

でも、このこの時のキスは、オレにとって、

二度目のファーストキスだった。




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