アタシのこと、スキ?
そして、二人の想いが重なって、初めての朝。

なにも疑わず、ただ幸せを願った。

幸せになれるんだって思った、

スタートの朝。

スタートラインに立ったら、

振り返らないように、

道を外さないように、

永遠に海と同じ道を、同じ速さで歩けると思っていたのは、

アタシだけ・・・・・・?


♪♪~~~♪♪

朝、目覚ましが鳴る前に、

誰かから電話がかかってきた。

誰からか確認せずに、電話にでる。

『ふぁい。誰ですかぁ?』

『瑠梨、お前もしかして寝てた?』

その聞きなれた、安心感を与える大スキな声で、アタシは目を覚ます。

『海!?どーしたの!?』

さっきまでの眠気はどこへいったのか・・・

『いや。特に用はナイ。だからそんなに慌てんなって』

『だって・・・・』

朝に電話がかかってくるなんて思ってなかったんだもん。

ましてや海からかかってくるなんて思ってもなかったから、

ものすごくビックリしたんだよ。


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