アタシのこと、スキ?
オレは朝、瑠梨に電話した。

なんだか、無性に瑠梨が離れていく気がしたんだ。

なんでそう思ったか理由はわかる。

学校だって一緒に行きたい。

瑠梨を一人にさせたくない。

また、同じことを繰り返さないように。

もう二度と、同じことを繰り返さないように、

瑠梨を守っていくと、決めたんだ。

瑠梨の笑顔を、守っていくと・・・・・・・



「海~~!待ったぁ?・・・・・よね」

「ちょっとな。でも急いできたんだろ?

ならこれくらいへっちゃらだ」

海は、優しい笑顔で笑う。

こんな優しい笑顔があるなんて、

海に出逢って、初めて知ったんだよ。

「行こーぜ」

「うんっ」

海との日々は、幸せでいっぱいで、

いつも笑っていたね。

他愛ないことで笑い合って、

海が傍にいてくれただけで、自然に笑顔が溢れたの。

ねぇ海?

海も、同じふうに思ってくれていましたか?

海の笑顔は、アタシに元気と癒しを与えてくれた。

アタシの笑顔は海にとって、

アタシにとっての海の笑顔のように、

必要なものでしたか?









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