アタシのこと、スキ?
実のところ、彼氏はほしかったけど、

男の子をスキになったことのないアタシは、

スキの意味さえ、わからなかった。


「そーいえばぁ・・・・」

アタシが紙を一応ポケットにしまうと、

愛叶音が口を開く。

口調がいつもの愛叶音に戻ったので、安心するアタシ。

「さっきの、その・・晴音ってゆー人ってさ、

モテるって有名な人じゃん?」

「あ、うん確か」

「でも、いいのは顔だけっぽくない?」

「そうなの?アタシそーゆーのわかんないや」

「だよね~~~。 まぁ、顔なら合格かな?顔だけなら」

愛叶音は腕を組んで言った。

少し強がっているように見える。


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