アタシのこと、スキ?
―――――――・・・・

――――・・・

「おにーさんに紹介ぃ?」

「礼真に紹介?」

言葉は違うけど、同時に言った。

「うん」

やっぱり報告するのは、愛叶音と可菜。

「いぃ~なぁ」

「でも早いな~まぁ晴音くんらしいはらしいけどさ。

晴音くんにとって、礼真は親みたいなもんじゃん」

「親?お兄さんだよ?」

アタシは可菜に問いかける。

可菜は少しためらいながら口を開いた。

「・・・・・晴音くんにはお母さんとお父さんはいないの」

アタシは衝撃を受けた。

まだ中学生なのに・・・・

「な・・・んで?」

「それはわからない。

でもどこかで生きてはいるらしいよ」

っていうことは、

海は、捨てられたの・・・・・・?

「大丈夫。晴音くんには礼真がいるし、それに瑠梨ってゆー彼女もできた。

瑠梨ならわかるでしょ?晴音くんがどれだけ強いか」

その可菜の言葉はとても安心をくれた。

自分のせいで海がどれだけ苦しんだかも知らずに・・・・

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