アタシのこと、スキ?
アタシと海は、学校ではカップルってことはほとんど知らず、

秘密で付き合っていた。

だからなのかわからないけど、放課後とかに会う場所はいつもあの場所で、

デートらしいことは一度もしていなかった。

そしてこの日は、放課後一度も会わず一日が過ぎた。


夜、オレは兄貴に、今度彼女を紹介したいと言った。

「彼女って、あの子以外眼中になかったのに?」

あの子とは、オレが昔スキだった人。

そう、瑠梨のこと。

「今でもあの子以外眼中にない」

「?・・・・・」

「來嘉 瑠梨と付き合ってる」

兄貴は驚いていた。

まぁそれが普通だろう。

あんなことがあったのだから。

「でも、あの子は・・・・

瑠梨ちゃんは転校したはずだよね?」

オレだって驚いたさ。

また目の前に現れたから・・・

「理由はしんないけど、こっちに戻って来たみたいだ。

で、学校で会った」

「・・・・そうだったのか。

海が瑠梨ちゃんを守るんだね?」





「あぁ。絶対に」

そう、言った。

そう言ったのに・・・







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