アタシのこと、スキ?
「海~おまたせ~」

「おぅ。待つのが苦手なオレが待ってたんだ。

感謝しろよっ」

「はーい」

初めて海の私服を見た。

フツーにカッコイイ。

フツーにオシャレ。

てかカッコよすぎだよ・・・

アタシつりあってる?

「瑠梨、服かわいーな。

その髪に合ってる」

「海は、ものすごいカッコイイよ!

アタシ、つりあってないよぉ」

「バーカ。

つりあいすぎだっつーの」

アタシの顔を覗き込んで言う海。

それだけで笑顔がこぼれる。

すると、海は不意打ちに軽くキスをした。

ビックリしてるアタシをみて、[成功]といっているかのようにニコッって笑った。

「瑠梨、隙ありすぎ」

「海の意地悪。海の意地悪。

海のバカ。海の・・・」

「それ以上ゴチャゴチャいってっと、

もっかいキスすんぞ」

アタシを見下ろしながら海は言う。

負けてためるか。
< 82 / 105 >

この作品をシェア

pagetop