アタシのこと、スキ?
「そこに座って食べよーよ」

近くにあったベンチに腰を下ろす。

鞄からお弁当を取り出し、ふたを開けた。

お弁当はおっきいお弁当箱にいろんなものを入れて、

一つの箱の中身を二人で食べるかたち。

そして、アタシと海の間にお弁当を置いた。

「うまそ~。

いただきます」

「いただきます」

手を合わせて食べ始めた。

周りの目もあったけど気にせず食べた。

「うめぇ~。

よく作れんなぁ。

今日から[好きな食べ物ランキング]は“瑠梨の手料理”に決まりだな」

「幅広っ」

「いんだよ」

海は「コレうまい」「最高」とか言いながら食べてくれた。

これが、いわゆる“バカップル”なのだろうか。

でも幸せだからまぁいいや。


「「ごちそーさまでした」」

お弁当を食べ終わり、ちょっと休んでからお店へ向かった。

まず大きいお店に入った。

でも中が広すぎて大変そうだったのでお店を出た。

「小さいお店行こうよ。

そっちも方がなにげにイイのあるかもしれないし」

「だな。みんな持ってないヤツのがいいもんな」







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