「エース」
「ナイスピー!初登板なのに全然緊張してないし、このまま行けば20個三振取れるよ絶対!やっぱりエースは市川君じゃないとね!」

準太が野球部に入ったため、やむを得ずエースからセカンドにコンバート(ポジションを変更すること)された小野慎吾が笑顔で話しかけてくる。

「別に。敵が弱すぎるだけだろ。てめぇらしっかり守れよ。エラーなんかしたらタダじゃおかねぇからな…」

「へ?なんか言ったかぁ?」

「いんや、なんでもねぇ。褒め言葉ありがとな。(なんで俺がわざわざこんなこと言わなきゃ…」

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