危険なヒーロー
「黒龍彰悟が好き」ということは
わかったけど・・・
『ピロリロリン』っつ!!
「さゆ、ケータイなってるよ?
誰かからメールじゃない?」
「う、ん。
あとで返信するから」
あれから、
黒龍彰悟から何回かメールが
来たけど、
あたしは
黒龍彰悟をさけていた
すこしでも
近づけば、この気持ちがばれてしまいそうで
不良をすきになったのがこわくて
あたしは、
この気持ちが
冷めてしまえばいいとまで思っていた。
『ピロリロリン』
また、ケータイが鳴る。
もう誰か、わかっていた。
「さゆ、また・・・」
「ご、ごめん。ちょっと」
そう言って、廊下にでると
あたしは、ケータイを開いた。
「受信画面が・・・」
黒龍彰悟からのメールでびっしり
あたしは、一番新しいのだけ見た。
『 ねえ、なんでメール無視するの?
今日話したいから
放課後に正門まできて 』
放課後・・・
いくべきなのかな?
でも、
行かないのも
逃げてるみたいで・・・
「よしっ!!」
あたしは、
決心した。
黒龍彰悟は、
あたしにとって・・・