危険なヒーロー

とうとう放課後になってしまった・・・

あれから、瑞希にはあたしのことを話した。
放課後、瑞希は

「行って、後はさゆがどうにかするしかないと思うよ?」
と言った。
あたしも
そう思う。

あたし次第ーー・・・。

あたしは、・・・


「黒龍彰悟っ!!」

「・・・・来ないかと思った」

「ハァっ、ハッ、」

やば、息が切れて
言いたいことが!!

「ねえ、なんでこの頃さけてたの?」

「避けてたんじゃっ!!」

黒龍彰悟は何も言わない。

あたしが、
言わなきゃ


『ホントの気持ち』

「あの、聞いて」
「・・・・。」

言うんだ。
ほんとのことをいわなきゃ、
後悔する


「あたし、あんたに告白されてから

 ずっとあんたのこと考えてて・・・

 避けてたのはそのせいっていうか、・・・」


いざとなると、一番伝えたい言葉はなかなか出てこない。

「つ、つまりあたしは、

 あんたのことがっ「待って、」

は?
待って・・・?


「俺が先にいうよ。


 さゆが好き・・・


 やっぱ、あきらめられなかった」


黒龍彰悟は、優しく笑って、
あたしを包んだ











< 18 / 26 >

この作品をシェア

pagetop