危険なヒーロー

「・・・・」
「ねえ、なんで言わないの?

 あたしはっ!!

 の続きは?」


黒龍彰悟は、意地悪く笑う
わ、わかってるくせに
この男!!


でも、


「・・・好き」


言うよ
そのために走ったんだから


「案外素直なんだね。」

なっ!?
自分で言わせたんでしょうが!!


「・・・・・、
    
 黒龍彰悟

      ごめんね」

気がつくと
あたしの口からは、
「ゴメン」という言葉が漏れていた。


苦しませてゴメン
待たせてゴメン
素直になれなくてゴメン


それから、


「さゆ、ゴメンはいらないから」


たくさんの


ありがとう




   *  *  *


「あ、それと
 俺のことフルネームで呼ぶのやめて」


「え、じゃあ
 し、・・・彰悟?」

「そう」

っつ//////


心臓がもたない・・・・。
あたしは、思わずうつむいた。





『今日、

 今までにないくらい

 危険で

 不良な彼氏が

 
 できました    』







 















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