危険なヒーロー
すっかり夜になっちゃったな・・・。
日曜日の予定は、
あたしには決められなかった。
不良が楽しい場所くらいは知ってるけど、
とりあえず、
彰悟にメールしなきゃ。
あたしは、日曜日のことを聞くと
『とりあえず、公園でも行く?』
と返ってきた。
公園・・・
ぶなんだな
あたしに気をつかったのかな?
「公園かぁ。」
ふいに、
懐かしい顔が浮かんだ。
あいつとは、公園なんか
行かなかったな。
あたしは、
ベットに突っ伏して、ぼんやりと
天井を眺めた。
ただ、何をするわけでもなく
懐かしい顔を思い出していた。
忘れたいのに、
忘れられない自分がいる
アイツの顔・・・
「本当、バカみたい」
気づいたら、
夢を見てた。
あいつが、あたしに笑っていた頃の夢
「さゆは、ユーホーキャッチャー
向かねえなっ!!」
幸せっだた頃の夢
「ミツキが、うますぎんのっ!!」
もう戻ることのない、
あの頃の夢・・・
あたしは、
彰悟が好き
だけど、
それ以上に
あんたのことを
愛してた
ミツキ・・・
今どうしてる?