危険人物彼女。
一章
――――春
採用試験に合格してから
あのカフェで出会った
彼女:篠宮 愛と付き合うようになり
教師になるための準備に追われ
あっという間に過ぎた。
あの後知ったけど、愛は、
現在専門学校に通う
僕より4歳年下の18歳。
今度の誕生日で19になる。
「いよいよ明日からだね。」
「うん。なんか緊張するなー…」
晩御飯を済ませ、駅までの道を
手をつなぎながら歩いてた。
「女子高生に目移りしちゃだめだからね?」
「そんなはずないだろ。」
「ならいいけど。」
他愛もない会話をしながら
ゆっくり歩いた。
満月がきれいに浮かんでた。
明日から僕はいよいよ
高校教師になる。――――
しかしそれは同時に
とんでもない教師生活の
始まりとなるのだった…――――