ヘタレ船長と二人の女海賊
船長ってのは当然、船員達の信頼が厚くないといけねぇ。

じゃあヴェインを追い出した時同様、また投票がいいだろう。

紙切れに、コイツこそはと思う船員の名前を書き、また酒樽に入れる。

全員が書き終わったところで、また開票だ。

船員の一人が紙切れを一枚ずつ開いていく。

「ほほぅ、こりゃ全員一致だ」

彼は大きな声で、新船長の名前を告げた。

「ジョン・ラカム!」

おお、ジョン・ラカムか。

アイツなら…。

「って、そりゃ俺じゃねぇか!!」


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