ヘタレ船長と二人の女海賊
急いで甲板に出る俺。

既に他の船員達も、甲板で様子を心配そうに見ていた。

…数百メートル離れた所に、二隻の武装船。

あの帆に書かれたマークは、確かに総督府直属の船だ。

俺は望遠鏡でその武装船を見る。

…武装船の甲板。

総督府の甲板で、兵士が手旗信号をこちらに送ってくるのが見えた。

『こちらはバハマ総督ウッズ・ロジャース直属、ジョナサン・バレット船長指揮艦隊。二ヶ月前のガレオン船強奪の罪で手配中のジョン・ラカム船長率いるラカム海賊団の捕縛にやって来た』


< 129 / 161 >

この作品をシェア

pagetop