ヘタレ船長と二人の女海賊
いきなり名前を告げられて、俺は目を白黒させた。

「何で俺なんだよ?俺ぁ…」

「ああ、知ってるさ。お前はこのレンジャー号の操舵手だ」

船員の一人が言う。

「しかし同時に、お前はヴェインによる信任も厚く、ヴェインが2隻目の船を手に入れるとその船長を任されていた。ヴェインの判断は何もかも気に入らなかったが、唯一お前を選んだ事だけは、俺達は正解だと思ってたぜ」

また別の船員が俺の肩を叩いた。


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