ヘタレ船長と二人の女海賊
といっても、戦闘の結果は火を見るより明らかだった。

俺達以上に厳しい訓練を受けている海兵達が、海賊程度に押される筈もない。

次々と仲間が取り押さえられ、俺達はあっという間に劣勢に追い込まれる。

「船長、どうする?」

困惑して俺に指示を求める船員。

「……!」

どうするもこうするも…。

圧倒的な力量差、組織的な戦術。

ただの無法者の海賊と、統制の取れた海兵隊の実力の差を、まざまざと見せ付けられていた。

< 133 / 161 >

この作品をシェア

pagetop