ヘタレ船長と二人の女海賊
それから三日間は、もう魂の抜け殻だった。

牢獄に座り、何を見るでもなく視線を彷徨わせる日々。

最早恐怖も絶望もなかった。

ただただ、てめぇの腰抜け具合に自分で愛想が尽きていた。

あの時戦っていれば。

あの時ケツまくっていなければ。

そんな、今更どうにもならない事ばかりが頭の中を巡った。

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