ヘタレ船長と二人の女海賊
さて、新船長誕生の祝いの宴が終わった翌朝。

「おい、起きろ、起きろよラカム船長」

甲板に大の字になって寝ていた所を、俺は船員に起こされる。

どうやら葡萄酒を浴びるほど飲んで、そのまま酔っ払って甲板で酔い潰れたらしい。

「おお…いてぇ…頭がガンガンする…」

よろめきながら立ち上がる俺。

完璧に二日酔いだった。

「おいおい、しっかりしてくれよ船長。今日からまた船出なんだからよ」

船員が俺に肩を貸してくれた。

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