ヘタレ船長と二人の女海賊
ガックリと項垂れる船員。

「そう落ち込むな。この高速スループなら、小さいから目立たずに素早く移動できる。日に何隻もの漁船を襲撃すれば、それなりの金をせしめる事が出来るからよ」

俺は船員達に指示して、意気揚々と次の獲物を探す事にした。

…派手に目立ってお尋ね者になるより、地道に金を稼いだ方がいい。

だって俺、腰抜けだもの。

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