ヘタレ船長と二人の女海賊
漁船や小さい商船ばかりを狙うという、同時代の他の海賊と比べると地味で平凡な活動に終始するラカム海賊団。

しかしながら、小型船舶を襲う為に小型快速のスループ帆船を利用するという作戦が功を奏し、日に何隻も襲いながら発見されず相当な利益を挙げるという、満足のいく結果が出た。

…俺は唯一つだけ、自らの手で標的の船の船員を傷つける事だけはしなかった。

何度も言っているが俺は腕っぷしは強くない。

更に言えば、あんまり血を見るのも好きじゃない。

だが、これが意外にもいい結果をもたらした。

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