ヘタレ船長と二人の女海賊
逃げ回ってロジャースの怒りを買い、捕まった上で処刑されるなんて真っ平御免だ。

なら今のうちに、奴に尻尾を振っておいた方がいい。

かくして1719年5月。

俺は船員達の反対を押し切ってバハマ総督ウッズ・ロジャースの下に出頭した。

自首した俺達に対して、案の定ロジャースは寛容な態度を示した。

ラカム海賊団は二度と海に出ない。

そういう約束の下、俺達は特赦を受ける。

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