ヘタレ船長と二人の女海賊
「今の時代、海賊だって力だけじゃ駄目よ…力と、狡猾さも必要…その点ラカム、あんたはイカしてるわ。本物の悪党の匂いがプンプンする…」

そう言って俺の肩にしなだれかかる女。

「最高よ、あんた…」

「……」

おいおいおいおいおい!!!!!

たまんねぇな、おい!!

クールを装っちゃいるが、俺は最高に興奮していた。

こんないい女が向こうから転がり込んで来るたぁな!

東洋の島国に『棚から牡丹餅』って言葉があるらしいが、まさにこの事か!


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