ヘタレ船長と二人の女海賊
バハマ、ニュープロビデンス島のイギリス入植地が1713年に放棄されると、海賊船長達が拠点を置くようになった。

ヴェインもその一人だ。

1718年にバハマ総督ウッズ・ロジャーズが2隻のイギリス海軍船で海賊を脅かした時、ヴェインは単身抵抗し、奪ったフランスの焼き討ち船で海軍艦艇を撃退した。

ヴェインは高速スループ(帆船の一種で、一本の帆柱に二枚の縦帆を持つ小型のもの)に乗り、総督に大砲6門を発砲し、帰還を予告して逃げ去るほどの荒くれ者だった。

しかし、この一見怖いもの知らずのヴェインにも欠点があった。


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