ヘタレ船長と二人の女海賊
俺は…表情こそ変えないものの、冷や汗ダラダラだった。

さてどうしたもんか。

相手の男はガタイも腕の太さも俺の倍はある。

殴り合いにでもなろうもんなら、確実に俺はのされる。

が、女の手前、俺もできればカッコつけておきたい所だ。

無様に地べた這いずるのを覚悟で勝負を挑むか…それとも女捨ててトンズラこくか。

本気でそんな二択を考えていた時だった。

「!?」

突然。

俺の隣に座っていた女が立ち上がった。

そして何を思ったのか、ドレスの長いスカートを勢いよくたくし上げる!



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