ヘタレ船長と二人の女海賊
愛用のピストル二丁を腰のベルトに差し込みながら、女はニッと笑った。

「そういえば自己紹介まだだったわね…私はアン・ボニー。昨夜見ての通り、射撃にはちょっと自信がある。きっとラカム海賊団の役に立つと思うよ?」

勝手に海賊になると決めてしまうアン。

しかし…確かにコイツのピストルの腕前は使える。

こいつほどの使い手がいれば、チマチマ小型の漁船や商船ばかり狙わなくても、でかい獲物も狙えるかもしれない。


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