ヘタレ船長と二人の女海賊
「決めた、今回は大型の商船を標的にする」

同じ狙うなら小型より大型の商船。

積み荷も量が多く、高価なものを積んでいるに違いない。

一攫千金を狙えるという訳だ。

「だけどよ船長。きっと大型商船は用心棒も乗ってるし、それなりの武装もしてる筈だぜ?このスループ船で太刀打ちできるかどうか…」

船員の一人が心配そうに呟くが。

「問題ないわ」

アンが手元でピストルをクルクルと回した。

「並みの用心棒程度じゃ、私のピストル捌きは防げないわよ」

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