ヘタレ船長と二人の女海賊
それで、西インド諸島行きの帆船に乗り組み、他所の土地で軍隊入りを果たそうとしていた所を、俺達が襲撃したって訳か…。
船室の外で盗み聞きしながら、俺は頷いた。
「ふぅん…」
優男でなく女だった事に多少ガッカリしつつ、アンは女の身の上が自分と少し似ている事に興味を抱いているようだった。
「あんた、軍隊に入りたいってくらいなら、何か得意な得物とかあるの?」
「カットラス(湾曲した刃を持つ剣。舶刀)なら、そこいらの男よりもずっと上手く扱えるわよ?」
アンの問いかけに女は答える。
カットラスが得意な女は接近戦、ピストルが得意なアンは遠距離戦。
バランスの取れたコンビになりそうだ。
船室の外で盗み聞きしながら、俺は頷いた。
「ふぅん…」
優男でなく女だった事に多少ガッカリしつつ、アンは女の身の上が自分と少し似ている事に興味を抱いているようだった。
「あんた、軍隊に入りたいってくらいなら、何か得意な得物とかあるの?」
「カットラス(湾曲した刃を持つ剣。舶刀)なら、そこいらの男よりもずっと上手く扱えるわよ?」
アンの問いかけに女は答える。
カットラスが得意な女は接近戦、ピストルが得意なアンは遠距離戦。
バランスの取れたコンビになりそうだ。