ヘタレ船長と二人の女海賊
そんな事を考えていると。

「ラカム!聞いてるんでしょ?」

船室からアンが呼びかけてきた。

ばれてるじゃねぇか!

「……」

バツの悪そうな顔をして、俺は船室に入る。

「だそうよ、ラカム。この子、なかなか見所あると思わない?」

ニッと笑うアン。

俺もアンの意見に異存はなかった。

…女の方を見る。

「どうせ入るなら軍隊よりも俺達の一味にしねぇか?楽しい海賊稼業を保証するぜ?」



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