ヘタレ船長と二人の女海賊
とりあえず騒ぎが収まり、船員達は各々自由に船で過ごす。

そんな中、俺はメアリ、アンと共に船長室にいた。

「ちょっとまずい流れよね」

最初に発言したのはアンだった。

「アンもわかる?流石ね」

溜息混じりにメアリが呟く。

唯一俺だけが、何の事やらわからない。

「仕方ないわよ、ラカムは戦闘に関しては素人同然だもの」

じと目で俺を見るアン。

そりゃ遠回しに、俺の事ヘタレだって言ってるのか?

いやまぁ、当たりだけど。

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