てるてる坊主の恋
「何じっと見つめてんの?」
「誰があんたなんかを!!」
体育館に向かう中、見とれていたことを気づかれたのが恥ずかしくて、ついついキツイ言い方になる私は、本当に可愛くない女だと思う。
でも、それがいつものことだからか、「素直じゃないんだからー」とたいして気にせず話を流してくれるのは嬉しいような、寂しいような…。
「なぁ、お前知ってる?」
「何を?」
「てるてる坊主のおまじない」
「…一応」
「あれ効き目あるんかなぁ?」
「どうだろー」
ふと漏らした「俺もやってみようかな」という声に、私の心臓がギュっと痛くなった。
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「誰があんたなんかを!!」
体育館に向かう中、見とれていたことを気づかれたのが恥ずかしくて、ついついキツイ言い方になる私は、本当に可愛くない女だと思う。
でも、それがいつものことだからか、「素直じゃないんだからー」とたいして気にせず話を流してくれるのは嬉しいような、寂しいような…。
「なぁ、お前知ってる?」
「何を?」
「てるてる坊主のおまじない」
「…一応」
「あれ効き目あるんかなぁ?」
「どうだろー」
ふと漏らした「俺もやってみようかな」という声に、私の心臓がギュっと痛くなった。
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