遠目の子鬼
「ううん、ごめんよ、僕達が悪いんだ、きっと――謝るよ」
こう言う時、僕は自分で自分の性格が恨めしくなる。
何かまずい事が降りかかりそうになると自分から謝ってその場を収めようとするこの性格が…
そんな僕の態度を見ながら子鬼は僕の話を聞くと、再びいぶかしげな表情を作り僕の顔を覗き込む。
「へぇ、今の人間の存在が、自分のせいだって言うのか。変わった奴だな。人間は対外、自分では責任を取りたがらない物なんだが」
「そ、そんな事無いよ。人間がきっと悪いんだよ。だから許して――」
「ふん、人間にそんなに下出に出られたのは初めてだ。人間手言うのは、俺達を見つけると、面白がって追いかけ回して、酷い奴は、見世物にしようとしたもんだ。だから俺達は人間に近付かなくなった。そして俺達の姿も見えなくなったんだ」
こう言う時、僕は自分で自分の性格が恨めしくなる。
何かまずい事が降りかかりそうになると自分から謝ってその場を収めようとするこの性格が…
そんな僕の態度を見ながら子鬼は僕の話を聞くと、再びいぶかしげな表情を作り僕の顔を覗き込む。
「へぇ、今の人間の存在が、自分のせいだって言うのか。変わった奴だな。人間は対外、自分では責任を取りたがらない物なんだが」
「そ、そんな事無いよ。人間がきっと悪いんだよ。だから許して――」
「ふん、人間にそんなに下出に出られたのは初めてだ。人間手言うのは、俺達を見つけると、面白がって追いかけ回して、酷い奴は、見世物にしようとしたもんだ。だから俺達は人間に近付かなくなった。そして俺達の姿も見えなくなったんだ」