遠目の子鬼
「はっきりしろって言われてもなぁ」


そうだよな、なっちゃんは僕の事が好きなんじゃなくて、僕みたいな人が好きなんだ。


だから、考え方が根本的に違うんだ。


…それで、良いのかな。


僕の心に、ポツンと灯が付いた様な気がした。


本当に、それで終わってしまって良いのか。


ひょっとして僕は今、人生最大の岐路に立って居るのかも知れない。


だとしたら、神様って残酷だよね。まだ生まれて15年しか経ってないのに。


もし、これが人生最大じゃないとしたら、これからの僕の人生、どんな波乱万丈が待ち構えて居るんだろう。


そう思うと、妙に気分が落ち込む。


…いや、落ち込んでる場合じゃぁ無いんだ。


僕は頑張らないといけないんだ。
< 174 / 274 >

この作品をシェア

pagetop