遠目の子鬼
昨日と同じく英二が僕の練習して居る教室に現れた。
「あ、うん、帰ろう」
僕はユーフォニュームの手入れを済ますと、英二と一緒に教室を後にした。
★
お父さんは何時も残業で夕食の時間に家に居る事は少ない。
今日も例外では無くて、会社から帰るのは、夜遅くに成るらしい。
「全く、これじゃぁ、あんたがたから見れば、母子家庭と変わらないわね」
お母さんが、ちょっと複雑な表情で僕達に愚痴を言う。
何時もの愚痴で、お姉ちゃんも僕も、そんな事は気にしなくなっていた。
お父さん抜きで食卓を囲む事は日常茶飯事、僕から見ても特別な事では無かった。
夕食が済んでテレビを少し見てから僕は部屋に戻って宿題を片付け始めた。
今日も数学の宿題が有る。
あの、先生、困ってしまう…自分で話に脱線して時間が足りなくなったからって、それを全部宿題にしちゃうのは。
僕達の責任じゃ無いんだから、止めてほしいよ。
「あ、うん、帰ろう」
僕はユーフォニュームの手入れを済ますと、英二と一緒に教室を後にした。
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お父さんは何時も残業で夕食の時間に家に居る事は少ない。
今日も例外では無くて、会社から帰るのは、夜遅くに成るらしい。
「全く、これじゃぁ、あんたがたから見れば、母子家庭と変わらないわね」
お母さんが、ちょっと複雑な表情で僕達に愚痴を言う。
何時もの愚痴で、お姉ちゃんも僕も、そんな事は気にしなくなっていた。
お父さん抜きで食卓を囲む事は日常茶飯事、僕から見ても特別な事では無かった。
夕食が済んでテレビを少し見てから僕は部屋に戻って宿題を片付け始めた。
今日も数学の宿題が有る。
あの、先生、困ってしまう…自分で話に脱線して時間が足りなくなったからって、それを全部宿題にしちゃうのは。
僕達の責任じゃ無いんだから、止めてほしいよ。