遠目の子鬼
今の時点で将来の夢がはっきり決まっているのは、とてもうらやましい事だと思う。僕は暗中模索…どうして良いのか良く分からない。将来はどうしたら良いのだろうか。


そんな事を考えているうちに、僕は静かに眠りに落ちた。

         ★

朝日の角度が少し変わった様に思えた。


朝日で出来る影が少し長くなった様に思う。


季節は秋…そして、文化祭も近づいてくる。


僕達は、相変わらず毎日の練習に余念がなかった。


合同練習、その後の個人練習。


僕は又兵衛やなっちゃんとの練習を重ねた。

なっちゃんも又兵衛と仲良くなった。

僕は、その事がちょっと複雑だった。


だって、又兵衛は最初、僕に練習をつけてくれるって言ったのに…いつの間にか、なっちゃんの練習も見る様になった。
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