遠目の子鬼
英二が羨ましい。
部活でもそうだけど、クラスの中でも信頼が厚い。
彼に任せれば全て上手く行く。先生も、大きな行事が有ると、リーダーには英二を指名する程だ。
「だ、大丈夫だよ…」
僕は、お姉ちゃんに視線を合わせず、ちょっと俯いて、ぼそぼそっと答えた。
「ほおらぁ、それが、いけないのよ、あんた」
お姉ちゃんが僕の背中を、ばしばし叩きながら、そう言った。
「ちゃんと、練習してるから、大丈夫だよ」
「あのさ、私、演奏会行くけど、これでも一応OBだからね。姉の私に、恥じかかせるんじゃないわよ」
部活でもそうだけど、クラスの中でも信頼が厚い。
彼に任せれば全て上手く行く。先生も、大きな行事が有ると、リーダーには英二を指名する程だ。
「だ、大丈夫だよ…」
僕は、お姉ちゃんに視線を合わせず、ちょっと俯いて、ぼそぼそっと答えた。
「ほおらぁ、それが、いけないのよ、あんた」
お姉ちゃんが僕の背中を、ばしばし叩きながら、そう言った。
「ちゃんと、練習してるから、大丈夫だよ」
「あのさ、私、演奏会行くけど、これでも一応OBだからね。姉の私に、恥じかかせるんじゃないわよ」