遠目の子鬼
次の日、英二の態度に、特に変化は無かった。


なっちゃんも同じ。


やっぱり、僕の考え過ぎだったのだろうか…昨日の夕方出会ったのは、単なる偶然で、それ以上の意味は無かったのだろうか…


ごちゃごちゃと考えた、そして英二に話しかけられる度に心臓がどきりと脈打つ感じに襲われた。


「どうしたんだ保孝…今日、なんか態度がおかしくないか?」


逆にそう言われる程で、どうも意識しすぎて居るのは僕の方みたいだった。


「え、うん、何でも無いよ…」

< 235 / 274 >

この作品をシェア

pagetop